前の11月4日に掲載しました「園・小学校・学校の安全度診断」に続き、そこに通う子どもさんの安全度=遭遇する犯罪からの危機に対する前もって身につけている安全基礎体力=危機への備え・強さ・抵抗度」を一人一人のお子さんに即して診断します。

ただまだ小学校段階までの診断で幼稚園・保育園での診断票は完成していません。作成中です。すみません。

 「うちの学校・学級の子どもはどの位の力があるだろう」「うちの子は大丈夫かな?」と不安に思っている先生、お母さんお父さん、一度計ってみませんか?
わたくしたちはこの診断表を次のような手順で開発しました(2014年~)。

1.元犯罪者・学校の先生・保護者等の意見や安全に関する実験・調査票調査・現場実査等をベースにした「犯罪からの安全確保に必要不可欠な項目の抽出(安全基礎体力項目)」
2.その項目の専門家による絞り込み(エキスパートジャッジ)
3.絞りこまれた項目を調査票化
4.その調査票で実際に犯罪に遭った子ども(被害子ども)とそうない子ども(非被害子ども)の調査
5.調査結果を名義尺度に基づく定性的分析が可能な「林の数量化Ⅱ類」で判別計算
6.その結果得られた各項目についた係数をウエイトとして点数化
7.その係数のついた調査表で再度子ども調査
8.判別精度の確認
8.係数全体を100.0とし各項目の構成割合を計算
10.最終点数付き調査票

この調査表による安全基礎体力の診断の特徴は、
①個人別に「この子は「安全基礎体力〇〇点」と点数で把握できること(満点=100.0)
②安全基礎体力をつけるトレーニングを実施する前と実施した後を図ることにより、どのくらいその子が伸びたかを知ることができること
③安全基礎体力を構成する項目(安全力)のどの項目に問題があるかを把握できること
④ということは同じことをすべて繰り返しトレーニングするのではなく、その子に応じたトレーニングメニューを組んでそこを重点に強化教育ができるということ 

⑤特定学級の安全度(今、私の学級はどの位安全とみてよいか)の測定とその変化の診断

私たちは、この診断を実際にその学校に赴いて体験型安全教育の指導を行いながら、指導した子どもに指導前と後に調査し(調査表調査。従って読み書き能力からいって現在のところ2年生以降対象)、診断しようと検討しています。

 体験型安全教育そのものに関しては、以前からと同様有料です。診断に関しては無料です。
ご希望の方は、FAXもしくはメールで研究所に申し込んでください。児童の情報は、私たちができる限り完璧に守ります。また申し込みが非常に多く、当分の間、1学校2学級の児童数にまで制限させてください。

全ては子どもの未来のために。
(文責 清永奈穂 八手紘子   2019・11・12)