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 現在の教員養成課程には、教育哲学・教育史・教育社会学・教育心理学・教育方法学そして国語・算数・社会・体育などの専門科目を教える教育項目が並んでいる。これらの項目は、「子おどもの発達を学ぶ」「子どもを教えるための力量を高める」、あるいは教師として「いかなる教育観・教師観を持って教室に挑むべきか」の心構えを形成するのに必要な項目である。

 現実に目を向けてみると、教師による盗撮、わいせつ行為、いじめへの不適切な対応などの行為が溢れている。こうした状況に対し、要所に防犯カメラを設置する、あるいはトイレなど目の届きにくい箇所を見回る、さらには先生に職務中にスマートホンなどの記憶装置を持たせない、現場の講習会などで対応を現場教育させるなどの案が示されている。それら対処的対応も必要かもしれないが、それ以上に、教師を志す前に「教師であるならば、してはならないこと」あるいは「せねばならないこと」を必須として学び体得しておかねばならないのではないか。こうした教師倫理を教員養成の必須科目として、まず身に着け、教員採用試験科目に加えることを提案する。

 あまりに教師になる以前に、教師として行うべきではない振る舞いをしている教師の多発に、そう提案する。教師になる以前の職業倫理の問題である。これが身についていない。このままでは教室に幾ら防犯カメラを設置しようと防ぐことが出来ないであろう。

(文責 清永奈穂    2025年10月16日)