私たちの日常生活の中で生起する犯罪・地震・交通事故・大小様々な事故。今や日本は危機大国となった。

 これらの危機は遠いモノ、曖昧なモノではない。近くて具体的で急な「とっさ」の対応を要する「生活の破壊」「命の遮断」である。曖昧/繰り返しは許されない。謝って済むものでもない。これと対峙し克服/回避するのに失敗は許されない。

 これに備えるには、常に必要な言葉は「その時どうする」であり、それに従って自分は「その時こうする」手法を編みだし、年齢/性/身体的具合/出自等を超え、実践できる具体的能力と経験知を体得せねばならない。

 地域安全を進めるにあたり、あなたはこのことを覚悟しているか。「その時どうする」を語りえるか。

 私自身に問う、私の語る言葉(言説)は、ただ「その時」を過ごす「商い」になっていないか。今「その時」の危機の現場に赴き自分の目で見、耳で確認せよ。そして発信せよ。危機はあふれている。

(文責 清永奈穂           2023年7月22日)