ゴミ捨てのルールが守られているか、放置自転車はないかなど、もう一度地域を見直してみましょう。
ゴミ捨てのルールが守られているか、放置自転車はないかなど、もう一度地域を見直してみましょう。

 この二か月で、相模原、札幌、武蔵野などで、子どもの連れ去り事件が連続して起こりました。

 相模原は、カッターナイフを使い手首をつかんで車に押し込む、札幌では駐車場で待ち伏せし「警察官だけど」と声をかける、武蔵野では「お父さんが病気だ」と声をかけるなど、どれも、子どもが一瞬「えっ?」と体がすくんでしまうような手口を使っています。

 犯罪者は情報を集め、どこで、どのような手口を使い、どんな子を獲物として狙うかを定めてきます。

 ちょっとした瞬間に、思いもよらないところから犯罪者が忍び寄ってきてしまったら、子どもは何も対処できない。これは、私たちが2007年と、2010年に行った子ども犯罪被害実態調査でも明らかになっています。「その時何もできなかった」という子どもは20%、声も出せず、走れず、悲しくつらい思いをした子供たちが沢山いるということです。

 これらを解決するには、地域と、家庭と、保護者、警察、学校が一体になって対処していく必要があります。そうでなければまた次の子どもが狙われることになるでしょう。

 解決の方法としては、1.前兆をつかむ、2.子ども自身に自助・共助・公助の力(安全基礎体力)をつける、3.「この地域では犯罪は起こさせないぞ」という市民の意識=’マイシティ’、という力を醸造させる、3.地域を汚れたものにしない、などが考えられます(参考 「犯罪からの子どもの安全を科学する」(ミネルヴァ書房)、「犯罪と地震から子どもの命を守る」(小学館))

 事件が起きたときは、地域を見直すチャンスです。もういちど、なぜ起きたのか振り返り、二度と起きないようにスクラムを組んで、地域への思いを新たに一歩踏み出させるチャンスです。犯罪者に負けない地域づくりに、地域単位で取り組んでいきましょう。