以前から述べてきたことですが、私たちのアイデアを無断で使い、自分を宣伝するあるいは利益を得ようとする方々が極く少数ですがいます。こうした問題は私たちだけでなく多くの方々の悩みの種です。

一つのデータ、1枚の表や図、一つの言葉を創りだすため、どんなに多くの時間とお金、それよりも苦悶の時を費やしていることかお分かりいただけるではないかと思います。作り出した後は、寝られなくなった後の苦しさをごまかすため、どうしても深い後悔を後に伴うお酒に走ってしまうこともたびたびです。確実に体と心を痛めます。

自分のアイデアと異なる文章やキーフレーズを使う多くの良心的な方々は、必ず出典を書くあるいはその人の名前を書いて、引用元を明示します。大学や大学院での勉強は(研究ではない)、そうした基本的作法の取り方を学ぶことでもあるのです。

この冬、ネットで幾つかの情報を検索していましたら、かって私どもがやった事件現場の紹介がほとんど同じ内容で掲載されていました。
フレーズ(言い回し)に関しては、非常に巧みに言い換え窃取しています。
思ったことはまたか、という思いでした。前にも同様なことが続き、「やめてもらいたい」旨の文章を再三掲示しておりました。

●●●●子さん。やめてください。少なくとも今後、出典あるいは著者名は書いてください。
●●●●子さん、今度この様なことがあれば、あなたの名前を出します。こうした独自なフレーズを使う場合は、出典元の名前を書いてください。そうでなければ、この言葉はあなたが開発したと誤解されてしまいます(それを狙っているのかもしれない)。許せません、「警告」です。

欧米では、当然のことです。お互いに知的財産を守りあいましょう。でなければ知的財産の開発は進んでゆきません(公表渋り現象)。学問の進歩を阻害する行いです。

今後多くの学問の世界で不正な振る舞いをなくすため、皆さん一緒に不正を許さぬよう努力してゆきましょう。

ちなみに「体験型安全」というフレーズは、商標登録されています。法的に保護されています。この言葉と意味を広げるためどんどんとお使いくださって結構ですが、使用の前には必ず弊社(担当:砂川)にその旨伝えてからにしてください。もちろん講演を含む商業目的は、お断りします。
(文責 清永賢二 2018・05・27)