朝芽さんの事案をどうしても忘れ切らない。あまりにも小学校1年の子どもの行動として、さらには事案の時系列的動きから見て不可思議・不合理なことで、過去の知見や常識からでは理解できないことが多すぎる。

何とはなしに「誤った水死=事故」扱いで幕引きされようとしている観があるが、それで良いのか。事件ではないのか。

子どもの安全を学び研究を積んできたきた者として、この事案を「単純な水死」と見なすことはできない。繰り返し言うが、あまりに不合理で常識から外れている。それではあまりに朝芽さんが生きたであろう「楽しみに満ちた生」の突然の打ち切りをこのような理解しがたい形で終わらせるには哀しすぎる。どうしても納得できない。

朝芽さん、私たちはあなたを忘れない。

この事案を解く一つの鍵は時間を踏まえた彼女の動きだ。

どなたか朝芽さんが「どて(堤防)」を一人で登って上がっていたという「ドライブレコード」の映像、映像とまでは行かなくとも、レコーダを映した「時間」を教えていただけないか。それで朝芽さんの動きに決定的な矛盾がないかが判る。矛盾の有無がはっきりするだけで、事件か否かの判定がかなり明確になる。

私たちもこの「時間」を求めて知り合いに尋ね回った。しかし応えは出なかった。

もし面識関係の無い被害ー加害者間で生じた事件であるならば、朝芽さんと同種の事件ではないかも知れないが、同年齢の子どもを被害者とする事件が、時間を置いて再発する可能性があるだろう。

私たちもこの「時間」を求めて知り合いに尋ね回った。しかし応えは出なかった。

(文責 清永奈穂 木下史江     2022/10/22)