先の表3で示したように10月7日のネット情報(まだ警察の正式発表でないことに注意)に「朝芽さんが一人で土手を上っていた」というニュースが載せられた。疑問の多かった本事案が事故の可能性の高いことの有力な証拠となった。ここで朝芽さんのご家族の心中を思うと心苦しく本当に申し訳ないが、事件ではないかも知れないと云うことに、ある意味で何やら「ホッと」する思いに駈られる。お許しください。

ただ本当に事件ではなく事故として言い切って良いか、の思いがまだ僅かに残る。

それは、この事案が先に示したように「点(空間)と線(空間を結ぶ時間)」の関わりの強い事案であり、その結びつきを巡って幾つもの疑問のあることによる。それ故に「事故か事件か」で揺れた(いまだ揺れている)事案である。(私たちも、朝芽さんが本当に川に入ったことを、未だ誰も触れていない証を確認するため、現場に再度赴く用意をしていた)。

注意すべきは、ボイスレコーダの映像があるといって簡短に「事故」と言い切ってはならないことである。

問題は、そのボイスレコーダが「いかなる点(空間)と点を結ぶ、いかなる線(時間)か」ということである。簡短に云えば「いかなる点(空間)を結んだ線か」、もっと間単に云えば「いつの時間のものか」ということを合理的に説明でき納得できるものでなければ、またもう一つの新しい疑問を付け加えることになりかねない。単に「靴や靴下が置かれていた河川敷に近い道路を走っていた車から得られたもの」で「一人で『どて』を登っていた」だけでは、確かに貴重な証拠の1つではあるが、「あーそうですか」で終わりかねない。

この情報を持っているのは、警察である。私たちは、この点についての発表が成されるまで静かに待つ必要がある。

朝芽さん、私たちは「子どもの安全を追求する者」の義務であり責任として、あなたの優しい笑顔を忘れない。

(文責 清永奈穂  木下史江   2022/10/08)