英・仏・独を駆け足で訪れてまいりました。ヨーロッパの社会経済そして文化の大揺れを体験してまいりました。その中で安全教育も大揺れです。

 一番のショックは、英国では「白書」という印刷物が消えていることでした。その代わりにネットですべて詳細に入手できます。そのHPアドレスを可能な限り入手してまいりました。しかし最後は、やはり担当者とのFace to  Faceな会話の切りあいです。

 夜の帰国で疲れが取れぬのに本日(21日)、午前中に講演とヒヤリング、午後から英・仏のホテルで行った校正原稿の最終チェック(「子どもの事故」)、そして新 たな出版の打合せ、児童虐待に関する研究の打ち合わせ等が押せ押せで入ってきました。明日もこの調子が続きます。

 驚いたこと。帰国して留守中届けておいてもらった出版物を深夜パラパラと読んでびっくりしたのは、その中の1冊に、この30年ほどの間に震度8ほどの大地震の発生確率70~80パーセントといわれ広報されていることに対し(正確にはもう一度本を読んで)、それも否定はしないが、その確率計算にもう一本の計算式があり、別な数値を出すことができる、両論並べるべきだ、という大変な疑問を投げかけている本が出されていることでした(一理ある)。

 丁寧に熟読しなければなりません。私自身欧州に飛び立つ直前に出した本の下書きにこのことを非常に強調して書こうと思っていただけに、研究者として考えさせられる出版物でした。

(文責  清永奈穂      2023年9月21日)