コロナショックが走る2020年3月それ以前から、子どもの安全確保を目指した地域ボランティア組織は、一つの曲がり角を迎えていた(添付図参照)。人口高齢化によるボランティア参加者(地域組織)の微減とボランティア活動参加者のマンネリ化等が背景にあった。

この情勢に「コロナショックの大きな影」(実態は既に3月以前に起こっていた)が被さった。まだ実態把握作業は進んでいないが、おそらくコロナ自粛生活の中で、実際の地域ボランティア組織(活動)は大幅な制約下におかれ、実質減少傾向にあるものと思われる。それでなくとも子どもの登下校が授業時間の分散に伴い多様化し、見守り時間が不定期化し、ボランティア活動にこれまでに無い負担を掛けていると思われる。

ボランティアのこうした状況はコロナショック後も続くものと思われる。これまで子どもの安全確保に大きく寄与してきた地域ボランティアの活動は、大きな曲がり角にあると診らねばならない。コロナウイルス禍後のポスト・コロナ(post Corona )、あるいはポストまでは行かないがコロナ禍の渦中(mid(with )・Corona)にある地域ボランティアはいかなる方向・視線でとらえる 必要があるか。さらにはコロナウイルス禍が始まる前段(pre Corona)のボランティアは実質どのような状況にあったのか等、これから数回にわたり検討したい。

(文責  清永奈穂           2020・07・11)