それでなくとも夏は表題のような重い犯罪の前兆となる被害が多発しやすい季節です。

 これにプラスしてSNSや生成AI技術の進歩により、子どもを取り巻く情報環境の急速な悪化が進行し、今年の夏はこれら被害が発生しやすくなっています。子どもを誘い出し・連れまわしやすい環境が容易に作られていのです。

 また、犯罪企図者に対しても、私たちの最近の研究で、妄想に満ちた「そうした行為に駆り立てる、誘惑に満ちた悪質な手段」に関する環境形成が急速に進行し、彼・彼女らの巧妙な手口学習がなされていることが分かりました。彼・彼女らの行動が変わってきています。伝統的な手口と、非常に巧妙な革新的(?)手口が大胆に入り混じっています。

 夏休みが始まります。児童・生徒(幼保児・小学生。中学生・高校生)が犯罪被害に遭わないため、子どもさんたちだけでなく家庭や学校そして地域の皆さん、不審者の出没・徘徊、声掛けに注意しましょう。こうした犯罪に対する新しい視点からの分析が進んでいます。

(文責  清永奈穂 安蒜まどか 林成子      2025年6月22日)