6)ポスト・コロナ禍期へ向けて

こうしたミッド(ウイズ)コロナ時代の子どもの危機は、おそらく今後最低2025~2026年ころまで続くものと推定される。理由はコロナ禍を克服し、体感距離を取り戻しマスク

付ける必要のない普段の生活を取り戻すには、コロナに対するワクチン、及びコロナに起因する新型肺炎に対する治療薬の開発、そして開発だけでなく国民全員(人の移動を考えると全世界の人々)にその予防接種とどこでも行える治療システムが用意されねばらないことによる。重要なことは、伝染力の強さから考えて、こうした対応に「やった人」「やらなかった人」の漏れがないことだ。

ワクチン開発に関しては未だ治験段階にあり(2020・07・21)、これは効くのではないかというろう朗報が漏れ聞こえて来るという段階である。治療薬に関し居ては、医療関係者の悪戦苦闘が続き、効いた効かないのニュースが走り回っている。

今後の1年間、2021年一杯は、まだ有効なワクチンと治療薬の開発とその効果確認に費やされえるであろう。ただこの開発は、ひとたび「手がかり」をつかんだら指数曲線的に一挙に進む。いつその「てがかり」を掴むかだ。既にオックスフオード大ではワクチンの手がかりを掴んだという情報もある。

しかしこの有効といわれるワクチンが人々の間に出まわり有効性を発揮するには、生産から全国・全世界人々の手に満遍なく行きわたるまで、さらに少なくとも2~3年(おそらく2025年)はかかるものと思われる。そしてそのワクチンが効き目を広く人々の間にもたらすには、さらに少なくとも1年(およそ2025年まで)は見なければなるい。

即ち私たちがコロナウイルス禍の呪縛から逃れ「普通の日常生活」を取り戻すには、2020年7月を基準にして最低で5年先、2025年7月までの時間が必要と推定される。

この時間をどう過ごすか? 小手先の方策ではごまかせないのは目に見えている。そしてこの5年の生活は、それから先、すなわち2025年から先ののポスト・コロナ禍の時代の在り方も左右するのだ。このことを踏まえて2025年から先のポスト・コロナ禍時代の防犯・子ども見守りボランティアを語らねばならない。

(文責 清永奈穂    2020・07・24)