土
16
7月
2011
これが不審者です、全容が見えてきました。
- 全国の子どもの「不審者イメージ」を調査した結果、被害に遭遇した子ども達から「これが不審者だという13のパターン」が因子分析から抽出されました。
- 画期的な調査結果だといえましょう。現在、報告書を印刷中です。
- 調査に協力いただいた学校へ送らせていただきますが、まだ、残部が僅かにあります。ご希望の方は(株)ステップ総合研究所まで連絡を。
- このあと、さらに専門家調査(エクスパート・ジャッジ)を行い、不審者像の確定版を出すと同時に、不審者対策の確定を進めます。(清永奈穂)
Ⅰ 不審者研究調査の枠組み
1.目的
本調査は、小学生及び中学生がイメージする不審者像の把握を主たる目的としてなされた(注[1]。
子どもだけでなく大人にも「犯罪からの危害に身を守る必要がある」ことを強調しても、最初に危ない目に遭わせかねない変な人、不審者とはどういう人物かを教えねばどうにもならない。しかし、これまでの教育や指導ではこういった人物がどういった存在かを明確に示してこなかった。しかし、この点を避けて「犯罪からの安全教育」はありえない。
本調査は、従来避けて通ることの多かったこの「不審者とはいかなる存在であるか」を解き明かす基礎的資料を得ることを目標とする。
2.調査期間と調査項目
今回調査は、2010年12月~2011年1月の間に行われた。
調査票は既に報告している2010年実施の調査票と同じ質問紙の末尾に「不審者のイメージ(自由記述)」等の項目を加えて作成した(注2[2]。
3,調査対象及び方法
今回報告書の調査対象は、小学校4年生と6年生、中学校2年生である。
調査方法としては学級留め置き法を採用した。具体的には、学校当て調査票を郵送、受け取った学校が学級担任に依頼し、その教師の指導の下に、調査実施当日登校していた小学校4年生と6年生、中学校2年生全員に実施し回収した。
調査対象総児童・生徒数は、小学校児童=782名、中学校生徒=864名の合計=1、646名となった。男女の割合に大きな差はない(表1)。
調査対象校の選定は、全国を8ブロックに分け、その中から調査に同意した学校=18校(小学校=9校、中学校=9校)に対し、調査対象児童・生徒数分の調査票を送付し実施した。
[1] 「犯罪からの危機実態に関する研究」、清永賢二、楊奈穂他、日本女子大学総合研究所紀要、第13号、2010年。
[2]「小学校及び中学校段階における子どもの犯罪からの安全実態に関する比較研究2007~2010」、清永賢二、楊奈穂、文部科学省科研費研究報告書、2011年6月
4.不審者像検討過程
小学生及び中学生が通常どの様な不審者像をイメージしているかを明らかにするため次のような5の過程を進めた。
過程2.の段階で最初に1、640名の調査対象者による自由記述回答=4、428の記述があり、その中から重複回答を除いて114の項目(カテゴリー)が抽出された。進んで段階3.で98の項目(付表1参照、4.の段階で53の項目に絞り込まれ(付表2参照、最終的分析に使用された。
段階4.での具体的な「項目選定」作業としては、「その項目を挙げた子どもの人数」(具体的には2人以下)及び「他の項目と強い相関がある」の項目を分析から外した。
以上の手続きを経て分析用項目は最終的に49項目となった(表1)。この49の項目は調査対象者=1、640人の複数回答の結果抽出された。従って項目1つに対する最大の反応人数は1、640人となる。例えば「マスクをしている人」は1、640人の子どもの内の589人(35.9パーセント)の子どもが「そうイメージしている」ということである。(以下、続く。清永奈穂)
Institute of Safer Town Environmental Program
ステップ総合研究所
日々遭遇する可能性の高い危機(犯罪・災害など)の実態把握と
その最適な問題解決策を確かなものとするための調査・研究
そしてそれに基づく様々な提案をおこなっています。