16

3月

2011

東日本関東大地震と犯罪防止

東日本大震災と犯罪防止

 

④緊急にお伝えしたいこと-2

 現在の段階(3月20日)で罹災中心県で犯罪が起こり始めていると報道がありました。まだ。まだ罹災地周辺での犯罪が多いのですが、それでも罹災地でポツポツ起こっています。

罹災の興奮(ともかく命を守る)から生活の安定へと罹災者の関心が向かい始め、それと同時に様々な「私的」欲求が出始めていると思います。

 その欲求は正当なものです。何もかも失い、しかし生き延びた限りは生き続けたい、と切実に願う罹災者が「私」を求める、そういう気持は非常に共感できます。

 しかし、面白半分の盗みや破壊あるいはこの「無秩序な機会」を狙った収奪、さらには「自分だけ良ければ」という無法な行いは断固許してはなりません。何でもできるという「くせ」を植え付けてしまいます。

 罹災者の間に生まれつつあるこういう「私的」欲求は、それを叶えさせない周囲とのストレスを貯め強めて行きます。

ここで必要なのは「強烈なカリスマ的指導者」です。また、最小限の「甘え」を叶えてあげる新鮮な動力=ボランテイアです。もう罹災者は、本当に疲れ果てています。可能ならば誰かに考えることさへ何もかも任せ(自由からの逃走)、カイコの繭のようにじっと「丸まっていたい」のです。

 ボランテイアがこれから強く求められ始めます。その求めに答え、また本当に多くの人の「何かできないか」という切迫感に後押しされ、罹災地にこれからボランテイアが入って行きます。また罹災地への支援物資の「流入」や仮設住宅の建設も始まり、それに従事する方々の出入りも本格化します。

 こうした方々の出入りは、当然、無名の人の出入りを産み出します。人間は善意な人だけではありません。この段階から本格的に犯罪との構えが必要となります。

安易に犯罪を産み出さないことのために、必要なことは「無名化=匿名化」させないこと。服の色、小さなリボン、腕章、クツの色や形等で識別できるよう、罹災者もボランテイアも工事に従事する人も進んで付けることをお勧めめいたします。

折角の善意のボランテイア活動も、不審視されるようでは悲しいことです。自分の所属するランテイア組織のリボンをやワッペンを用意して参加する、そういった心構えが求められます。

 

 

 

③緊急にお伝えしたいこと-1

 新聞などの情報によりますと、そろそろ「災害便乗犯罪」が出始めている、と伝えられています。

 阪神淡路の経験を踏まえ、以下の点を緊急にお伝えしたいと思います。

 

 

1.罹災地における犯罪は、大きく①被災地の居住犯、②外部からの流入犯に分かれます。そして②の流入犯は、さらに流入のタイプにより幾つものグループに分かれます。

 

2.また罹災地以外では、①物流の止まったことを利用あるいは詐欺行為などの「便乗犯罪」、②生じた人の心・空間・時間などの隙間を利用した「隙間犯罪」が生じやすくなります。

 

3.現在の時点で問題となるのは、非常に言いにくいことですが、①の居住犯が多いことが言えます。

それは生き延びるための「人間としての本能」に基づいた行為です。あるいは普段抑えていた欲望を剥き出しにする犯罪も生じます。こうした状況に加え、それを抑える外部力(防犯力)も弱まっていることがあり、罹災地内部で犯罪が生じ易くなってきます。

 

 こうした犯罪を防ぐには

ア.個人では「極力、一人で行動しない」こと

イ.集団では、自分たちのエリアに関する「安全責任者」を決め、危ない

と思った情報の一元集中化を図っておくこと(監視でなく弱者=みん

なそうですがを「見守ること」を目的)。犯罪との戦いは、「情報戦争」  です

ウ.共有の大切な物(水、ガソリン、食料等)に関しては、矢張り責任

者をきちんと決めて管理すること

 

ともかく今の段階では、犯罪は起こる条件は非常に多数あるものの、多発はしません。みんな疲れています。

上記の対応を心得、大きく安心して下さい。

むしろ情報が少ないため「疑心暗鬼」となり、表には出ないものの「心と心の『かさぶた』=相互不信、絆のいらない切断」を作ることの方が問題です。みんなで信頼しあい、助け合って行きましょう。

 地域がそれまで培ってきた「相互愛」や「隣人愛」「無私の愛」の力が今たしかめられています。

 夜の明けない朝はない!、苦しい思いも、やがて絶対に超える時が来る、間違いなくこのことは言えます。

罹災に悲しみ寒さに苦しんでいる東日本の方々、フレーフレー。見守っているぞ。

 

 やがて状況が進んで行きます。復興への始動です。この緊急状況も、やがて小康時を必ず迎える時が来ます。ここから次回にします。

 

 

②送って取りあえず喜ばれる小物(洗濯ヒモあるいは何でも良いから長い紐・はさみ)

 

自分の物をくくり纏めて置くことは私物であることを明示すると同時に、つなぐ、固定する、(干し物等を)吊す、紐を引っ張りともかく簡便な通信手段とする等何にでも使える。

 

また、このことはこれから落ち着いてきて重要となると思うが、「ここからここ々までは私たちの空間」という縄張りを張るのに大切な役割をはたす。いわゆる領域性を明示する。

同時に、人が不用意に近づいてくるのをきちんと整理する「道筋」(動線)を示すことが出来る。

 

現在の争乱状態の中で、「みんなで一緒」という貴重なコミュニテイが形成されている。この状態がもう少し続くと「私の物」という感覚が生じる。この感覚は物を大切に扱う、私を取り戻して行く、という意味で大切であり自然な流れである。

この時、紐1本があれば無用な摩擦を十分に防げる。

 

 

 

①送って取りあえず喜ばれる小物(チェーンと防犯ブザー)

 

罹災者の苦難がこれから本格的に始まる。生命と生活維持への苦しい闘いである。

 

同じ被災者そして避難場所に住まう者として「コミュニテイ(共に一緒に居るために何が出来るだろうと考えて人々の集まり)」が形成されることは間違いない。

 しかし生命と生活維持の強い不安があるに違いない。「安全安心」が脅かされている。

そこで阪神淡路大震災で学んだことを全国の防犯団体や防犯に勤めているたちに「ともかく出来ること」を伝えたい。

 

①罹災者は今、自分が持っている物を、ともかく、身辺に安全に確保しておきたい。

 このことを確かにするため、自転車の「盗犯防止のためのチェーン」が有効である。

 停めた自転車、身の回りのちょっとした物を動かない物に固定する等々。

 

②手で提げるくらいの持ち物が身辺から不意に離れるのを覚知するための「防犯ブザー」。

防犯ブザーの引きヒモを別な長めのヒモで結び、不意に引っ張られるとブザーが鳴り響くようにする。

 

こうした一寸した工夫でも、夜安心して眠ることを確かにしてくれる。心配なく熟睡出来るということは本当に嬉しいことだ。

あまりに多くのチェーンやブザーがあってもどうにもならないが、少なくとも1家に1個は必用であろう。

悪質商法が出始める前に、全国の方々のこうした小さな支援は可能である。